結納とは
日本には今日まで受け継がれて来た文化があります。結納も心優しい日本の文化の一つです。大和時代から文化が向上すると共に、嫁方への気配りや思いやりをベースに発展して現代まで伝わってきました。そして人々の文化的な水準が高くなるにしたがい、真心を表現する品々を添えるようになってきました。
結納には縁起物の水引飾りを使います。それが松竹梅鶴亀であり、高砂人形も大変縁起のよいものとして知られています。おめでたいセレモニーとして、結納をお二人の大切な思い出にしていただきたいです。
結納のスタイルとは?
結納には「本式結納」と「現代式結納」の2つのスタイルがあります。本式結納は、仲人が両家を往復して品の結納品(目録)や結納金を届けるスタイルで、最近はこのスタイルで結納を行うカップルは減っているものの、地域や家のしきたりで行う場合もあります。現代式結納は、仲人を立てず両家がどちらかの家やホテル、料亭など、一堂に会して結納を交わすスタイルです。本式か現代式か、どの地方のスタイルで行うかお二人でよく話し合って決めましょう。
結納記念品は?
男性からは婚約指輪が主流ですが最近はネックレスも増えてきています。女性からは時計やお仕立券付きの服地など実用的な品が多いようです。銀婚式や金婚式の良き思い出になる記念品として二人でよく相談して決めましょう。
結納はいつするの?
挙式の3〜6か月前に行うのが一般的ですが、両家の都合のつきやすい週末がいいでしょう。
「仲人」と「媒酌人」はどうちがうの? 御礼は?
仲人とは縁談から結婚式まで、両家の間をとりもちまとめる人のこと。一方、媒酌人とは挙式披露宴当日の立会いをしてくれる人のことをいう。「頼まれ仲人」はこの媒酌人を指す。お礼は一般的に結納金の1割程度を各々に。又はお礼とは別にお車代も用意された方がよろしいでしょう。
結納に使われるものは?
- 熨斗(のし)鶴飾り
あわびを延ばしたもので、長生不死の象徴とされています。 - 寿恵廣(すえひろ)亀飾り
純白無地の扇子です。潔白無垢と、末広がりの繁栄を願って贈ります。 - 結納金(ゆいのうきん)松飾り
「小袖料」や、「帯地料」、「宝金」と記されています。 - 結美和(ゆびわ)
最近では、婚約指輪を結納品に加える場合が多くなっています。ダイヤモンドや誕生石が一般的です。 - 高砂人形(たかさごにんぎょう)
共に長寿を願う祈りを込めて、尉(じょう)と姥(うば)を嶋台の上に飾ります。 - 寿留女(するめ)
するめのことです。長期保存に耐える食品として、不時の備えをかためるという意味を持っています。 - 子生婦(こんぶ)
昆布のことで子孫繁栄を願って贈ります。また「よろこぶ」にも通じます。 - 清酒(柳樽)(家内喜多留)竹飾り
酒や、酒の入った樽のことです。金子を包むケースが多くなっています。 - 松魚(まつうお)梅飾り
鰹節のこと。勝男節、勝男武士などとも書かれ、剛気な男性の象徴です。実物の代わりに金子を包むことが増えています。 - 目録(もくろく)
結納品の内容を記載したもので、結納品と共に女性側に納められます。また女性側から、確かに受け取りましたという証に結納品の内容が記された受書を男性側に渡します。
結納品の他に両家が用意するものは?
男性側
- 儀式3点セット
- 大判ふろしき
- 屏風
- 毛せん
- 儀式扇子
- 家族書
- 親族書
- 昆布茶
- 婚約結美和
- 掛軸
女性側
- 受書セット
- 返し結納
- 掛軸
- 儀式扇子
- 人形ケース
- 家族書
- 親族書
- 念珠
- 昆布茶
- 慶事用線香